エラーズリーという町

エラーズリーという町

私が住むエラーズリーという町は小さい町だけど交通の便に優れる町だ。

高速道路のすぐそばで、マレーシア料理もあればタイ料理もあって、さらには中国人が営むジャパレスと韓国人がやってるすしテイクアウェイもある。
中華料理も2軒あって、ドライクリーニングもある。
カフェは3軒あって、そのうちのMelbaってカフェは週末になると鬼のような混雑で大繁盛だ。
パブも2つ。両方ともしゃれた感じで金曜日はいつもどおり盛況。あぁ、そういえばBaxterってのもパブだったな。じゃあ3軒か。
いきつけのカレー屋のバターチキンはナンと一緒に月一ペースで食べている。

ちなみにスーパーマーケットもあって、FourSquareって、パックンと比べると高いけど、帰りしなにちょっとジュースとか牛乳とか買って帰ったりする。
イースターとかの祝日には向かいのインド人のコンビニがあいてるから助かる笑

ピザ屋も2件あって、ドミノが結構繁盛してる感じがする。
あとケバブ屋もあったり、となりにはベーカリーがあったり、薬屋まであるという便利さ。ちょっと曲がったら、弁護士も歯医者もあって、コンピューターの修理やさんも2軒(2軒ばっかり)あとはバーガーフュエルと得たいのしれないモダン中華(?)もできた。

地味に不動産屋も2軒あります(爆

目立たないけど、実はシアターもあって、入ったことないけど、そこでもきっと何かおもしろいことやってんだろうな。前は選挙の投票会場だったし。隣の精肉店が鍵を持ってるらしい。

高速から町に入る際にラグビーフィールドがあって、そこでもよく試合とかやってたり、フィットネスクラブの人たちとかも隅っこでトレーニングしてたりする。

この町に移り住んでもうすぐ一年になる。いや、前の会社ではこの町のはずれの通りに車をとめて徒歩で通勤してたから、トータルで2年ちょいになるのか。

ほんと、ここ最近越してきた感じがする町だから、トータルの人生を比べると印象は薄いかと思ったけど、通勤で毎日歩いてるから、振り返ってみると2年間のこの町との思い出の蓄積は非常に大きい。

あとどれぐらこの町に住むのかわからないけど、きっとこのまま変わらずにいつづける町なんだろうと思う。また明日もよろしく。

ドラマ シグナルに思うこと

 

最近あるドラマにはまっている。
シグナルというドラマだ。

坂口健太郎、北村一輝W主演の刑事もののドラマなんだけど、面白いのが、2018年に兄を冤罪のせいで自殺に追い込んだ事件とその真実を追っている警部補と、1997年にその真実をつかんだゆえに行方不明になった巡査部長が、電池のない無線で午後11時23分になるとかならずつながるという、一見ホラーチックにも見える設定。

でも、ドラマの背景もストーリーもしっかり作りこんでて、見ごたえたっぷりで、いつも次回がスーパー気になって仕方がなくなる。

まだ7話までしか見てないから何とも言えないが、内容の傾向としてはタイムトラベル映画やその手のドラマによくでてくる、過去を変える危険、もしくはタブーというルール。そして変えてしまっても結局は似たようなことが起こってしまい、結局人間は宿命に縛られているのか?的な感じに収まるというもの。

このドラマとは趣旨が大分違うが、私自身、過去に戻れたらなぁと思ったことが多々ある。
でも仮に過去に戻って人生を有利な形にもっていけたとしても、結局そこには別の新しい選択肢が待っているわけで、過去を変えることができたから幸せになれるとは言い難い。

ただ見方を変えると、実は過去に戻らなくても幸せになる方法はあるのではないかと思う。今いる現実で過去と向き合って、過去の自分をそのまま受け入れることだ。

しかし言葉にするのは簡単だけど、実際にそれをやるのは相当の時間と苦痛を伴う。記憶のかなたに葬りさったはずのトラウマと黒歴史だらけの過去は、いやなことがあるたびに一瞬にして巻き戻ってくる。かといって、趣味や遊びとか別のことで気分を紛らわせても自分ひとりになると、むなしくなるわけで。

そんな問答に答えを出せる人もいるだろうし、私も自分の答えを見つけた一人。おかげで人間的に大きく成長できたと思う。
それを押し付けても反発されるだけだから今は何も言わないけど。

なんかはまってるドラマの話をしてたら難しい話になってしまったので、ここまでにしておきます。ではまた

名作 ファイナルファンタジータクティクス

名作 ファイナルファンタジータクティクス

96年、僕が高校生のときにはまりまくったゲーム、タクティクスオーガをスーファミでクリアしたばかりだったと思う。

今となっては、何をどこでこのゲームを知ったのか全く思い出せない。しかし、このゲーム画面をみて興奮した記憶は今も色褪せることがない。

イギリスの学生寮にいたころだった。同じ日本人の親友が、PSで遊んでいたので、授業のないコマ時間を利用してひょっこり部屋に忍び込んで遊んだものである。

実は海外のPSはリージョンコードの規制がかかってて日本のソフトを遊べないはずなのに、自力で裏技を発見して、白黒の状態ではあったが自力でリージョンコードの壁を破るという、ある意味不可能を可能にしてしまった自分の執念に我ながらおどろいたものだ。

まずタクティクスオーガのようなインターフェースで、ケアルとかファイアとかの魔法を見るのも興奮したし、たくさんのジョブがあってそこから色んなアビリティを覚えられるシステムもさらに興奮した。
懐かしい両手持ちや剣装備のアビリティだけではなく、弓使いのチャージやMOVE+2などのFFT特有のアビリティもラインアップしてて、こういうアビリティを全部覚えたらと想像すると今でもよだれがでる。

今ではチートツールが当たり前になって簡単に改造コードを使って欲望を満たすことができてしまうので、非常に味気ないものになってしまった。
せっかくゲームクリエイターやテスターたちが膨大な時間を費やしてゲームバランスを調整したにも関わらず、改造コードでゲームを弄り回して遊ぶのである。かなり残酷な行為であろう。でも最近はみんなチート使うのが当たり前なので、チートされても影響の少ないゲーム設計が施されたゲームが増えてきている気がする。

(言うまでもありませんが、オンラインのチートは犯罪なので絶対にしてはいけません)

かなり脱線したので、FFTに戻ろう。
1章の初見殺しはドーターあたりだったと思う。魔法使いのダメージが大きいのと、弓使いが高いところからはなつ弓がうざいからだ。
あと、ウイーグラフがでてくる風車小屋もむずかったな。

2章はやっぱりガフガリオンと1対1、これもきつかった。
そして悪名高い3連戦…懐かしい。

最後は雷神シドと算術の登場でバランスが壊れてしまうのだが。

PSPの獅子戦争は、失望としかいいようのない移植レベルの低さである。
PSPのスペックを考えればあんな移植になるはずがないと思うのだが、当時はやはりどの会社も海賊ソフトの被害にあいまくっていてお金が全くかけられなくなってしまったんだな、と自分で勝手に納得したものである。
IOS版ではかなり改善したみたいだが。

いろいろとくだをまいてしまったが、またいつか全く同じチームでこのゲームの続編を作ってもらいたいものである。

売掛金回収 3

海外における売掛金回収について(3)

平成の鬼平とよばれる中坊公平弁護士はWikipediaいわく”1973年 森永ヒ素ミルク中毒事件被害者弁護団と千日デパート火災テナント弁護団の団長に就任、被害者の救済などに奔走[1]。 1985年 金のペーパー商法で破産した豊田商事の破産管財人に選任され、従業員給与の所得税の返還を実現、被害者への配当を増やした[1]。当時の活動は「プロジェクトX〜挑戦者たち〜・悪から金を取り返せ」として取り上げられた。 ”

晩年の転落は残念だったが、彼が残した格言の中でもひときわこの仕事にぴったりな格言がある。それは:

「正面の理,側面の情,背面の恐怖」

もともと上司が部下を動かす時に必要な心構えらしいが、これは売掛金回収に思いっきりあてはまる。

業務の性質上正確かつ厳格な姿勢がもとめられるのは当然だ。最初は厳しく催促をがっちり行わなければならない,じゃないと客になめられるからだ。これが正面の理。しかし時には側面の情を使って客の実情を理解しつつ支払い期限を1-2週間延ばしたりすることもある。そして最後は法的手段をちらつかせる、場合によっては直接Legal Actionをとるといったプレッシャーをかけないと、回収につながらないこともあるのだ。これが背面の恐怖だ。

こういう言い方をするのはよくないが、この仕事のキモは、どれだけ相手に心理的プレッシャーを与えて支払いに持っていくかにかかっている。

資金があれば誰だって催促されれば支払うに決まってる、でもお金がなかったら、どんなに人柄がよくても、お店のイメージがよくても、支払いが遅れてしまうのだ。加えて経理担当者の性格も支払いに影響することがある。
たとえば、催促をしたらInvoiceの控えをよこせとか、支払いを小切手で郵送して時間を稼ごうとしたりとか。こういう人たちのやり方はいくら言ってもかわらないので、大目に見るしかない。

怖いのは、普段毎日購入していたのに突然購入をやめて、何も連絡がなかったりすることだ。これは現場にいないと気づかないので、オフィスワークで売掛金のATB表(Aged Trial Balance)だけ眺めていてもわかるものではない。
いきなり会計士からFAXで会社がLiquidationに入りましたとか連絡が来てゲームオーバーある。

凡庸だが、この仕事に裏技はなく、結局は普段から顧客や営業部とのコミニュケーションが重要になる。

支払いが多少遅くても、普段から電話で催促したりして連絡がつながる人は問題ない。こういう人はいざという時にこちらに連絡をくれるからだ。怖いのは、普段支払いに問題ない顧客で、ほとんど連絡する必要のない客である。
営業部がしっかりフォローしてればまず問題ないが、それでも担当する営業の人間とこちらの意思疎通が難しいと、いざ問題が発生したときには既に遅しとなることが多い。

この仕事にコツはない。あえて有利になる行動があるとすれば、Reminder(催促)のレターを充実させること、それを時間通りに客に送ること。そして2週間に1回は電話することである。

厳しい戦いを強いられるLedgerを担当することもあるかもしれないが、ぜひがんばってもらいたい。

パン屋のピーター 2章 孤児院 <2>

この世界の生活にも徐々に慣れ始め、開店してから数週間したある日、一人の少女がパンを買いに来た。

名前はウェンディという。
「おいしそうなパン、ジャムもアップルパイもある」
うきうきした様子で、指をくわえながらパンを選んでる様子だ。
自前の手提げ袋いっぱいにパンを買った後にピーターに声をかけた。
「おじさんが焼いたの?」
「あぁ、そうだよ。」
「そうなんだ、帰ってから食べるのが楽しみだな。」
「おじょうちゃん、この辺に住んでるのかい?」
「あたし、魔法使い。見習いなんだ。」
「へぇ、魔法なんてものあるのかい?」
「うん、そうだよ、といっても使える人は昔ほどいなくなっちゃったんだけどね」
「じゃぁひとつ魔法を見せて」
「わかった、じゃあこの目の前にあるパンを見てごらん」
少女が取り出したパンに手をかざした。なんとみるみるうちに焦げ目がついていく。
ピーターは驚いた。
「一体どうなっているんだ」
少女はイタズラな笑みを浮かべる。
「こんなの序の口だよ、やろうと思えばお片づけなんて杖の一振りでできるし、私を起こすことも、地面を凍らすことも朝飯前さ」
どうやらウエンディーは本当に魔女らしい。

一通り朝ごはんのパンを買ったウエンディーだが店から出ようとせずに、ものうげな顔で悩んでいる。
振り返ってピーターに尋ねた。
「ねぇピーター」
「どうした?」
「実はね、シャルドネってあたしが住んでる町にライオネル軍が占領したんだ。だから家に帰れないんだよね」

ピーターが詳しく尋ねたところ、どうやらライオネル王国軍が、暴力と奪略でシャルドネの街を蹂躙しているらしい。
「そうか。」
ピーターは、思案顔でウエンディーに言った
「ライオネル王国軍の駐屯地ってどのへんにあるんだい?」
ウェンディはポーチから地図を取り出して宙に浮かせながら説明し始めた。
「場所は、ここがパン屋ね、そして領主が住んでるシャルドネ城、そこからだいぶ東にあるフランソワ樹林の中にアジトがあるんだ。ここから朝から馬車を走らせれば日が暮れないうちに着くよ。」
(馬車か…、車はないんだよな)
こういう時に自分が過去の世界にいることを実感する。
(でも魔法なんてびっくりだ)

海外の売掛金回収-2

海外の売掛金回収(2)

昔日本食の卸で働いていた時のこと、Kすしとかいう客がやく2万ドル(NZD)ほどの未払いを残して取引が無くなった。

当時管理していた営業担当は売り上げをあげることだけしか頭になく無責任だったのだが、当の客本人もこちらの催促に応えはするのだが、のらりくらりとかわすだけで、結局余計な数ヶ月を費やしてしまった。

数ヶ月経った後にDebt Collectionにアプライし、Legal Actionを実行し、結局Dispute Tribunalなる簡易裁判に持ち込まれることになった。ただ、この裁判で法的に手続きできるのは15000NZDまでなので、5千ドル以上を損したことになる。加えてエージェントなどの代理参加ができないので、自分が参加しなければいけない。

NZのような小さい国での簡易裁判とはいえ、会社を代表して裁判に参加できたのは大変に貴重な経験である。一人では不安なので、当時の上司も同行してもらうことにした。

まずCityで駐車場をさがすのに一苦労だった。裁判所の隣に駐車したが、結局3時間くらいとめて17ドルくらい払った。3時間で17ドルはひいた。

裁判所に入ってみると、少し古い感じのビルで特におしゃれな部分は何一つなかった。エレベーターに乗って裁判が行われる階でおりた。ソファーに腰をおろして壁を見渡すと、今日一日の裁判リストが壁にディスプレイされている。

企業名○○VS個人名○○とか、個人名○○VS個人名○○とか、結構リアルだ。生々しい。どんな裁判が行われているのか気になるところだ。

Jury(裁判官的な人)がやってきた。ひげを生やして結構普通な感じのおじさんだ。そして金を払わない悪い被告人もやってきた。

小さい部屋に通されて普通のいすに座った後、Juryの宣誓が始まった。
こちらは客が書いたアプリケーションフォームの文言を武器に15000NZDの支払いを要求した。一方向こうはひたすら体調不良で働けない等を理由に完全な逃げに入っている。

裁判は当然こちらの勝ちでOrderを取れたのだが、結局向こうに支払いを強要できる力は何にも働かなかった。この件があってから数年同じ会社に勤めたが、入金があったという話は一度も聞かなかった。

この件で学んだことはふたつ。
1: LegalもしくはCorrection Agentはどんなに遅くても支払期限が過ぎて2ヶ月以内には実行しなければならない。(Liquidationであればこれに該当せず、即ゲームオーバー)
2: 掛売りで販売している以上絶対にリスクはつき物なので、損切りの見極めを早くすること。顧客や営業の言っていることには惑わされずに、上長から決済をしっかりもらって速やかにExecuteすべし。

まぁ、ここまできてしまったら大抵は焦げ付きになるので、あとは会社としてこういうアクションを取りましたという証拠をひたすら残すのみですな。残念ながら。

海外の売掛金の回収について-1

海外での売掛金回収の仕事について(1)

ニュージーランドでこの仕事(クレジットコントローラー)に就いて10年。ここ数年はオーストラリアの売掛金回収の業務にも就き始めて色々と知識もついてきたので、私の知る限りのところをシェアしたいと思います。

客は自分たちの商品を買ったものを払わなければならないのは当然です。当たり前なのですが、これが企業や法人相手となると、ルールが少し変わってきます。

たとえばコンビニでものを買いたいときにその場でレジで清算するのが当たり前ですが、しかし、これが20KGのお米100体や、鉄筋コンクリート数十トンとか、大型の取引になると、コンビニやスーパーのレジで清算と同じようにはいきません。

そのために海外では、サービスや商品を届けた際にINVOICEなる請求書を発行します。そこには商品の内容はもちろんのこと、発行元の住所や電話番号、そしてABN(オーストラリアのビジネス番号)も載せてます。
そのINVOICEを発行したものを1ヶ月にまとめたものをSTATEMENTと呼び、翌月の月初に発行して、顧客にEメールや郵送で送りつけます。

Statementを顧客に送りつけて、支払い期限内にちゃんと金を払ってるかどうかをチェックするのが我々クレジットコントローラー(売掛金管理)の仕事です。

大半のお客さんは期限内に払ってくれますが、取引が大きくなると、特にそれが中小企業相手になると、むこうもDiscountを要求したり、支払期限をもう1ヶ月延ばしたりと、契約内容(Payment Terms)も変わってきたりします。

客がお金を払わない理由は、単純にいい加減であったり、資金繰りが厳しいだけでなく、ほかにも商品にクレームがあったり、INVOICEの控えが届いてなかったり、こちらにも不備があって入金してもらえないこともあります。

お金を払わせるのに一番効率的なのは、支払い期限を過ぎたら商品のサプライ(配送など)を止めること、これが一番効きます。客も商売にならないので、しぶしぶ金を払うことでしょう。しかし営業部と衝突する問題があります。
営業部はとにかく商品を売りたくて月々のノルマを達成しないといけないので、特に大型のアカウントを止められると、営業は非常に困ることになります。なので、しっかり日々の仕事のキャッチボールをしっかりと素早く行って営業部を味方につけて、いざという時にしっかりと動いてもらえるようにコミュニケーションを強化することが大切になります。

あとは会社の体制にもよりますが、顧客からクレームをうけてからCredit Note、いわゆる赤伝を発行してもらうまでのスピードも非常に大切になります。オーストラリアの顧客はNZとくらべていい加減な傾向にあり、クレームのボリュームも非常に多いのに加えて日本の仕事のクオリティーには及ばず、なかなか処理までに時間がかかってしまいます。なので、Eメールだけでなく、直接声をかけてしっかりとUrgencyを伝えることが大切になります。

顧客や営業とのやりとりのほかにも、実際に顧客から入金があったときにシステムに入力する作業があります。会社によっては、AR、もしくはCashierやBankerと呼ばれるひとがいて、彼女たちが入金されたものをAllocation(入金処理)していきます。しかし、顧客がどの月の分やInvoiceを選んで払ってきたのか分からないことがあるので、そのつどRemittance Advice(入金内訳)なるものをもらわないといけません。

つきの仕事のサイクルですが、私の10年の経験から総合的に見て、下のような流れになります。日にちはあくまでも目安です。

月初: Statement発行
2日~8日: 30Day、もしくは60Day Termの支払い期限を過ぎたばかりの顧客に1st Reminder
9日: 営業部に72Hour Notice(サプライ止めますよ)
12日: On Hold(アカウントストップ・サプライ停止)
15日: 45Day Termの支払い期限を過ぎた顧客に同じくリマインダー
18日: 営業部に72Hour Notice(サプライ止めますよ)
21日: On Hold(アカウントストップ・サプライ停止)
22日: 30Day Termの顧客で、2ヶ月以上滞納している顧客に最終通告のレターをEmailと郵送で送付します。期限は7日後。
29日: 最終通告を行っても支払いがない場合は、Debt Collection Agencyに頼んで回収作業に入ってもらいます。
月末: 月末〆に向けて、未処理のクレームや、Unallocated達を極力クリアにして、翌日のStatement発行に向けてアカウントを整理(Reconciliation)しまくります。

ざっと、こんな感じです。

パン屋のピーター 一部 ネバーランド 二章 孤児院 <1>

2章 孤児院

目が覚めた。頭が痛い。ベッドの上で横になっているようだ。

(ここは何処だ?俺は生きてるのか?)

「おぉ、お目覚めになられたようですな。」

執事のような格好をした男がお茶を運びながらモンブラン語で言葉をつぐ。ただ不自然なまでに屈強な体格が印象に残る。

ピーターは絞りだすような声しかでない。諜報活動の都合上、主要言語の数カ国語は難なくコミュニケーションが取れるためモンブラン語も聞き取れた。

「あ、あの、私は今どこにいるんでしょうか?」

執事は優しいながら鋭さを含んだ口調で応えた。

「綺麗なモンブラン語をお話しになりますな、若干ライオネル語訛りにも聞こえますが。」

ピーターはひやりとした。

(そうだ、ここは500年前…、俺の言語はライオネル語になる。恐らくここはモンブラン公国の何処か。下手するとスパイか何かと疑われるかもしれない。)

執事の男はリラックスした素ぶりで続けた。

「冗談ですよ。何も心配ございません。ここはしがない孤児院”ネバーランド”でございます。このご時世ですから身寄りのない子どもたちを引き取ってくれる施設がどこにもありませんので、少しばかりの蓄えをここの運営に充てております。」

執事は続ける。

「かくなる私自身もライオネル出身なのですが、戦争はもうこりごりでして。」

ピーターは男の雰囲気で少し安心した。

「そうですか…、あの、看病していただいてありがとうございました。ちなみに僕はどこで…」

執事は言葉を遮っていきなり興味津々に訊ねだした。

「ピーター様、あなたは何者ですか?宇宙人ですか?孤児院近くの廃棄場跡で倒れていたのですが、着ている服が見たこともない服で、腰回りのものや腕のアクセサリーが光っていたり、男の方が耳飾りを着けていらっしゃる。仮装パーティーにしては妙に使い込まれて、いやあ実に不思議なお人だ。」

(耳飾りは無線のことか)

ピーターは苦笑しつつ答えた。

「実は僕、何百年も先の遠い未来から飛ばされてきたみたいなんです。」

「護衛の仕事でテロリストとの戦闘に巻き込まれてしまって…」

キツネにつままれたような顔をするベルトンを他所に、家政婦のナナが下の階の台所から叫んだ。
「みんな、ごはんだよ!、病人さんも下におりてこれるかい?」

子どもたちがわーいと集まって席に着く。みんな黒人である。リーダー格の一人目は真正面に見据えて言う。
「僕スライ」
二人目は眼を逸らして
「トムだよ」
「カール、二ブル、早くテーブルに着きなさい。」
ナナが叱る。そして最後の一人
「トゥートル、おじさんの隣に座りたい」
席を囲んで食事を始めた。
開口一番にベルトンが切り出した
「ピーターさん、実はネバーランドも人手不足でしてな、よかったらパン屋を手伝ってもらえませんか?」
何もやる事のないピーターは何の躊躇もなく返事した。
「全然いいですよ。ただパンなんて作ったこともなければ、焼いたこともないですけどね。」
ベルトンは豪快に笑いながら言った
「いやいや、全然大丈夫です。このベルトンが教えて差し上げましょう」
こうしてピーターはパン屋を始めることになった。
焼き方からパンの種類、そして店の切り盛りまで全部教えてもらった。
店の屋根に看板をつけた。看板にはモンブラン語で
「パン屋のピーター」
と書いてある。
黒人の少年達が新しく看板をこしらえたらしい。彼らにも手伝ってもらいながら、やがて地元で馴染みのパン屋さんに落ち着いた。

パン屋のピーター 1部 ネバーランド 1章 ピーター・アンダーソン <3>

歴戦の英雄とは名ばかりで、国益に反する組織の上層幹部の暗殺や、機密情報漏洩の始末や隣国へのスパイ、果てには腐った政治家のSPなどに奔走させられ、結果的に国家権力の都合のいいように使われていた。

平均収入の何倍もの高い報酬と、純粋な愛国心で任務に着き続けてきたが、もう精神的に疲れたらしい。
ピーターはトイレが我慢できなくなり、1階のトイレにそっと忍び込んで閉じこもった。

任務の最中のトイレである、約20年間のキャリアで初めてのことだ。
大を出し切った。

「気持ちいい」

嬉しすぎて、幸せ過ぎて泣きたい気持ちになった。
突然上で銃声が鳴り出した。
どうやら応援に来た空軍ヘリとの銃撃戦が始まったらしい。

あえて律儀にトイレを流して、2階に上がっていく。
そこでは激しい殲滅戦が繰り広げられていた。

既に二人は無残に機関銃で全身を撃ち抜かれて斃れている。
頑丈なタンスの裏で隠れている最後の一人は泣きながら笑っている。
そして気が狂ったように胸元から原子爆弾を取り出して、空軍ヘリの前に飛び出した。

ヘリは案の定最後の一人を射殺したが、同時に原子爆弾も撃ち抜いてしまった。
一瞬目の前が真っ白になる。
爆風と熱風で感覚が無くなりそうになったその時だった。
またあの電気のような機械的な光が広がってピーターを包んでいった。

ここはどこだ?
真っ暗な闇のなかに街灯が一本立っているのが見える。

街灯の側にはステッキを持ってシルクハットを被った初老の男が手招きしている。

(俺は死んだのか?)

シルクハットの男は何も意に介さないようにピーターを近くに寄せて、淡々と話出した。

「お主は死んではおらん、安心せい。」
「どういうことだ?ここはどこなんだ?」
「儂にもようわからんのじゃ。誰かが異次元から何かを召喚しようとする度にこの世界も現れおる。かくなる儂も何百年、いや何千年も現れては消えてを繰り返しておるんじゃ。」
「異次元?召喚?繰り返し?」

ピーターは混乱して何が何だかわからない様子だ。

「お主、名前は?」
「ピーター、です。」
「ほう、ピーター」

シルクハットの男はしばらく思案したあとに淡々と説明を始めた。

「約500年以上前の中世のとある村に眠る古代技術の残骸が、何かの拍子で起動したらしい。」

ちょっと間を置いてまた続ける。

「お主がここに呼ばれたのはそのせいじゃろう、しかしな」

シルクハットの男は言葉に力を込めて言った。

「この世に偶然はないんじゃ。お主という生命は初めからここに導かれて、これから立ち向かう試練と戦い、宿命に生きる定めにあるんじゃ」

ふといつもの調子に戻る。

「これからお主はライオネル王国とモンブラン公国との戦争に巻き込まれていくことになる。」
(ライオネルとモンブランの戦争は高校の教科書で見たことがあったけど、まさかあの時代に行くのか?)

ピーターは飲み込めない顔をしながら言った。
「まだ頭が混乱して、急に何か大きなものに巻き込まれていくようにも聞こえるんだが、どちらにしても戦争はごめんだ。」

シルクハットの男はいたずらな笑みを浮かべて返した。
「戦争がいやなら時代を変えてしまえばいいんじゃ」
「ん?、どういうことだ?」
「別に特別な意味はない、文字通り運命をお主の意思と力で自由に変えてしまえばええんじゃ、ガッハッハ」

シルクハットの男が豪快に笑うと、ステッキを振り回して虚空に一筋のタテ線を刻んだ。
そこから機械的な光の扉になって開いた。

「さぁ、思う存分運命を変えて行くがよいぞ。」

ピーターは光の空間に向かって歩き出した。

パン屋のピーター 1部 ネバーランド 1章 ピーター・アンダーソン <2>

今いる場所がダミーのシェルターで、警備を3箇所に分散してカモフラージュしていたが、内通者の手引きで大統領の居場所が割れてしまったらしい。
アルファーチームもチャーリーチームもテロリストの攻撃にあっている。

ブラボーチームに着任しているピーターは必死に走ってカーポートから警備車両に乗り込んだが、既に3分以上経過していた。

アクセル全開で大統領のいるセーフハウスに向かう。
1分が1時間以上に感じる。
最悪大統領がテロリストに殺されてもおかしくない。
側近達もやられたか?

(もう間に合わない…)

その時である。
目の前に電気のような機械的な光が広がり、車ごと飲み込んでいった。

ー気がつくとセーフハウスの裏口に停まっていた。

何が起こったのか全くわからず呆然としたが、考えるのはここを無事に乗り切ってからにしようと決めた。

セーフハウスとは隠語のようなもので、大統領のいる場所をそう呼んでいるだけである。
実際は首都から車で5分ほどの郊外の目立たない民家を買い取って、緊急避難先に指定していた。

近くにいたテロリストの一人が腰を抜かして地べたにへたれこんでいるのが見える。
しかし、すぐに立ち上がって襲いかかってきて車の窓を割った。
そして銃を向けて意味不明な言葉を必死で叫んでいる。

車の中で座った状態で尚銃口を向けられていたにも関わらず、一瞬の呼吸の乱れから隙を突いて銃の先を掴み、銃を奪い返すとすぐにテロリストの手に発砲した。

撃たれたテロリストは気絶した。
全く無駄のない、訓練し尽くされた動きである。
残りのテロリストを撃退すべく、セーフハウスの中に裏口から潜入した。

1階の広間に忍び込んでみたが、幸いまだ銃撃戦は始まってない様子である。
上の方で言い争う声が聞こえる。
どうやら大統領が見つからず、焦ってケンカしているのだろう。

大国の大統領のセーフハウスである。2重、3重のセキュリティと隠れ場所が敷かれているのは当然で、そう簡単には見つかる筈はない。

軍の応援が到着するのも時間の問題だが、敵も自棄になって自爆などされたらたまったものではない。
とにかく1階のクリアを確認しつつ、2階の標的を捕縛することに決めた。

猫のように物音を立てずに階段を上っていく。すると2階を除くと3人の武装傭兵達が部屋を荒らしているのが見えた。

3対1では確実に分が悪い、手持ちの手榴弾を投げ込めば仕留められるのだろう。
しかし、ピーターはもう目の前で人間が死んでいくのを見るのは耐えられなくなっていた。